乾燥肌さん注目!あなたのお肌、日焼け止めのせいで乾燥していませんか?
乾燥肌さんの日焼け止め

今回お話をうかがった人の「肌質」と「年齢」 | |
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肌質 | 乾燥肌 |
年齢 | 34歳 |
こんな悩みの方におすすめ
敏感肌を気にして強いSPFの日焼け止めを使用している方へ
あなたは日焼け止めを使っていますか?

乾燥肌でお悩みの皆さんなら誰しもが一度は「紫外線が原因でお肌が乾燥」というワードを聞いたことがあるでしょう。
紫外線は肌の奥の奥にまで届いて私たちのお肌のハリや水分を奪っていく憎い存在ですね。
SPF50+の日焼け止めをしっかり塗ってさらに日焼け止め効果のあるファンデーションでメイクを完成させて、ととりあえず考えうる方法すべてを駆使してメイクしておけば乾燥が防げると意気込んでしまう人もいるようです。
でもそれ、実はかえってお肌の乾燥を助長させてしまっているんですよ。
日焼け止めはどうやって選んでいますか?
皆さんは日焼け止めをどうやって選んでいますか?
SPF、PAが大切なのはわかっているけれど、実はその二つがどういうものなのか理解していないという人は意外に多いです。
まずは紫外線とはどんなものなのか、SPF、PAとはどんなものなのか学んでいきましょう。
紫外線について
紫外線とは?

そもそも紫外線とは、その名の通り紫色の光です。
紫色の光は強い力を持っていて、私たちの肌にダメージを与えます。
光源はご存知の通り太陽です。
紫外線にはA・B・C、三種類の光があります。
このうちC波は地表に着く前に吸収されてしまったりするので私たちの生活には大きく影響してきません。
問題は残りのA波、B波です。
紫外線A波とは?
紫外線A波は紫外線の中でも特に強いパワーを持っています。
一般的に日焼けというと肌が黒くなるものを想像すると思いますが、A波は表皮だけでなく真皮にまで届いて肌の弾力を保つエラスチンやコラーゲンを攻撃します。
この状態が長く続くと、肌からハリが失われてしまい、しわやたるみの原因となってしまうのです。
紫外線B波とは?
A波に対して、B波は肌を黒くする作用が強い光です。
主に表皮に強く作用して、シミやそばかすの原因となります。
特にB波を多く浴びると細胞が傷ついて炎症を起こしたりします。
日焼けの後かゆみを感じたりまだ皮もはがれていないのにひりひりとした痛みを感じたりするのは主にB波が原因といえるでしょう。
白い光に「紫外線」
さて、ここで少しだけ光について説明します。
私たちが通常目にする太陽の光は「白(無色)」ですが、これは実はいろいろな色が混ざってできた色なのです。
光の三原色という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
「赤」「青」「緑」の三色の光を同じ場所にあてると白い光に変化するということです。
つまりすべての白い光には紫外線がもれなく含まれているのです。
SPF・PAについて
SPFとは?

SPFとは、Sun Protection Factor(サンプロテクションファクター)の略です。
直訳すれば太陽の光から守るもの、となります。
SPFはB波からお肌を守る効果があり、使用すれば日焼けして肌が赤くなることを防止できます。
SPFの数値
SPFの数値はどのように定められているかご存知ですか?
例えばSPF30であれば何もしていない状態よりも30倍日焼けしにくくなるということです。
つまり、どんなにSPFの高い日焼け止めを塗っているからといって全く日焼けをしないというわけではありません。
絶対に一切日焼けしたくないのであれば、傘やグローブなどを使用して物理的に日差しを防ぐなど、とにかく暗い場所に身を置く以外にはないのです。
現在、SPFは最50+まであります。
昔は日焼け止めの表示に関する細かい取り決めがなかったので240やら360やらむちゃくちゃな数のものも販売されていましたが、現在では数値の表示方法が統一されています。
販売されているものは50が一番多いかな、という印象であまりSPFが小さいものは市販されていないようですね。
PAとは?
PAとは、Protextion Grade of UV-A(プロテクショングレード)の略で、A波を防ぐ効果の表示です。
PAの表示は+、++、+++、++++の全部で四段階で、+が多ければ多いほど効果が高いという意味です。
A波は主に真皮に作用してしわやたるみの原因となります。
紫外線吸収剤・散乱剤のメリットデメリット
日焼け止めには2種類あるというのはご存知ですか?
普通に購入しているときにはあまり気にしていないかもしれませんが、それぞれにメリットデメリットがあります。
紫外線吸収剤のメリットデメリット
紫外線吸収剤は皮膚の表面で紫外線を吸収することで肌の内部に紫外線が侵入することを防いでくれます。
防御力が高く、無色透明の成分なので白浮きする心配もありません。
特にSPFの高い日焼け止めには必ずと言っていいほどこの紫外線吸収剤が使われています。
ただ、防御力が高い反面、肌への負担はとても大きいです。
敏感肌の人はつけたときから刺激を感じることもあるようです。
紫外線吸収剤は紫外線を吸収した時に化学反応を起こすことで紫外線を防いでくれるので、長時間の使用には向きません。
こまめに塗ることができるときに使用するのがいいでしょう。
紫外線吸収剤の代表的な成分
紫外線吸収剤が含まれるかどうかは成分から確認することができます。
現在国内で多く使われている成分は以下の通りです。
メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
オキシベンゾン-3
紫外線散乱剤のメリットデメリット
紫外線散乱剤は肌の表面で紫外線を跳ね返し、紫外線が肌に侵入してくるのを防いでくれます。
肌への負担が少なく、一回の塗布でも長い時間効果を持続してくれます。
ただ、使用感はあまりよくなく白浮きする商品も多いです。
紫外線散乱剤の代表的な成分
紫外線散乱剤が含まれるかどうかは成分から確認することができます。
現在国内で多く使われている成分は以下の通りです。
酸化チタン
酸化亜鉛
美白を保つ、は諸刃の剣
数値が高い≠安心
SPFもPAもやみくもに高い数値のものを使用するのが安心というわけではありません。
もちろん、数値が高ければ日焼け止めの効果は高いのですが、その分肌への負担も大きくなります。
特に乾燥肌の人はお肌が敏感になっていることが多いですから、しわやしみを防ぐために使った日焼け止めがかえって逆効果になってしまうということも少なくないのです。
日焼け止めはその時々の生活スタイルに合ったものを使用するようにしましょう。
使用の目安
お肌のことを考えるのであれば、日焼け止めは基本的には外出する予定があるときにだけ使用しましょう。
もちろん室内でも日焼けはしてしまうのですが、日焼け止めによるダメージのほうが室内での日焼けのダメージよりはるかに低いです。
ちょっとお買い物に行ったり通勤の時くらいしか外に出ないのであればSPF10~20、PA+くらいの日焼け止めで充分です。
それ以上の日焼け止めを使用するのはレジャーなど一日屋外での活動を続けるときだけにしましょう。
夏と冬で日差しは違う?
最近では冬でもしっかり日焼け対策をしている人が多いですが、夏と冬では日差しの量は違います。
日差しの量が違うならば、冬はお肌のことを考えてSPFは小さいものを使用したほうがいいでしょう。
冬の紫外線は夏の3/4ほどです。
SPFも夏の3/4に近いものを使用したいですね。
SPFの小さい日焼け止めの紹介
それでは、最後に現在市販されているSPFの低い日焼け止めをご紹介しましょう。
すべすべみるるUVローション SPF10
赤ちゃんにも使える低刺激の日焼け止めです。
白残りしにくく、べたつきを抑えた商品です。
パックスナチュロン UVクリーム(日焼け止め) 45g SPF15/PA++
「自然なものを安心して使いたい。」の声から生まれたパックスナチュロンの日焼け止めです。
紫外線吸収剤や合成界面活性剤を使用しておらず、保湿に優れたスクワラン、カミツレエキスなどの成分が配合されています。
今回のまとめ
乾燥肌を防ぐために使用していた日焼け止めが、実は自分の肌を乾燥させていたかもしれません。
今回は日焼け止めについての説明だけでしたが、化粧品でUV効果があるものを使用しているのであればそちらの使用だけで日焼け対策は充分という意見もあります。
秋冬は特に肌が乾燥する季節です。
紫外線も夏程は強くありませんから、SPFの低いものを上手に利用して乾燥に立ち向かいましょう!
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